ROLEX オイスターパーペチュアル

このモデル名が正式にロレックスのカタログに掲載されたのは1960年代の初め頃と、同社のスタンダードモデルの筆頭に来るモデルとしては意外に遅い。シンプルなしつらえながら、ロレックスのこだわりであるオイスターケース、パーペチュアル・クロノメーター、デイトジャスト機構の全てを備える。オイスターケースのキャラクターの強さから、一見どれも同じに見えてしまうかもしれないが、ダイアルやベゼルなどにそれぞれの時代の色を濃く残す意匠が発見できることも多く、見れば見る程に実はなかなかの個性派揃いであることに気付かされるはずである。34ミリ径のケースは現代の腕時計と比較して小さいと感じるかもしれないが、実際に使ってみれば、これが充分なタフネスと精度を確保する為の必要最小限のサイズであり、装着感や視認性などを含めて考えても、この半世紀以上に渡ってロレックスが作り続けたモデルに死角はないことに気付くはずである。搭載されるムーブメントはもちろん、その時代において同社が用意できる最良のクロノメーターばかりで、ロービートのフリースプラングを特徴とするCal.1560にはじまり、Cal.1570、1980年代にはデイトのクイックセットを搭載したCal.3035も登場する。

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